1社で4職種を経験したマネージャーが語る「自分らしさ」はこれまでの「失敗」の中に
皆さん、こんにちは!新卒採用室と中途採用室のマネージャーを兼務している小城です。
今回は「一人ひとりが描く『キャリア』」をテーマに、就活中も、就職した後も、壁にぶつかったことでキャリアを拓いてきた、私自身のこれまでのキャリアと、今の私に大きく影響を与えたことについてお話ししていきたいと思います。
パーソルグループでは、「キャリア」=仕事のみならず「人生すべて」と捉え、一人ひとりが自分自身のキャリアについて考え、判断・選択していくことを推奨しています。とはいっても、「キャリアを考えるって一体??」「難しそう、考えようとすると頭の中がグルグルする…」なんて人も多いのではないかなと思います。
まだまだ私自身も、自分のキャリアを絶賛模索中ではありますが、これから社会人になろうとしている皆さんや、何か新しいことに挑戦しようとしている人に、少しでも役立てばと思いながら書き進めますね。
1社の中で4種類の仕事を経験してきた11年間の歩みの概要
私の社会人以降のキャリアを簡単にご紹介します。
大きな変化が起こったのは、下の図にまとめたように、人事異動に付随する4回です。緑色の4つの丸が「大きな変化」を、右側の文が、それぞれの「大きな変化」の中身を記しています。
1社で4種類の仕事を経験してきていることそのものもおもしろいなと感じるのですが、今回はその中でも、自分のキャリアをつくる上で転機となった、2つのポイント(ピンク吹き出し①・②)を軸にご紹介していきます。
苦労した就職活動とパーソルテンプスタッフへの入社
転機の1つめは、まさにパーソルテンプスタッフへの入社です。(上図の「転機①」)
大学3年生の年末にサークルを引退し、年明けからようやく就活モードへ徐々に切り替えていったのですが、最初は右も左も、自分のことも社会のことも分からない!状態でした。
あまりうまく他者に頼ることもできず、独力で取り組んでいたこともあり、なかなか思うようにいかない日々…。「仕事を探す、決めるってこんなに大変なことなの?」と途方に暮れました。
ただ、その時に思ったんです。「大変なのって私だけではないんじゃないか?」と。
さらに「世の中のほとんどの大人が仕事をしていて、そのためには就職活動をしているはず。きっと悩んだり困ったりしている人もたくさんいる!自分と同じように途方に暮れている人たちを助けたり、ひとりでもそんな人を減らせたら、それって素敵だよね?」と。
そんな経緯で私は人材業界と出会うことになり、その中でもっとも「私」という人間をよく知ろうとしてくれて、「ひとりの学生」ではなく「小城 美沙希ピア」という個人として常に接してくれたテンプスタッフに入社を決めたのでした。
念願がかない、初めての異動を経験
2つめの転機は、社会人4年目に経験した初めての異動です。(上図の「転機②」)
実は3年目の期初にも、チームのリーダーの先輩に、異動について相談していました。その時に言われた言葉が今も強く記憶に残っているのでご紹介します。
「これをやりたい!という希望があるなら、そのチャンスが巡ってくるように、まずは今いる場所で精いっぱいやって成果を出そう。そうしたら、小城ならチャンスをあげても頑張れるはずだっていつか思ってもらえるから。」
たしかにその通りだなと、ストンと腹落ちした記憶もセットでとてもよく覚えています。
それ以降はとにかく成果にこだわって、「企業やスタッフの皆さんに喜んでもらうためにできることは何だろう」と常に考え続け、掲げた目標の達成にこぎつけました。
2つめの転機となった4年目の異動は、営業職から、企画職への職種転換が伴うものでした。
その後も異動を3回経験していますが、後にも先にも、「異動したい!」と強く申し出たのはこの時だけなんです。
さまざまな業種の企業や、それぞれのバックグラウンドを持つ派遣スタッフの方々と出会い、初めて知ることや学ぶことが非常に多い営業の仕事はとても刺激的で、嬉しいことや喜ばしいこと、誇らしいことや苦しいこと、さらに辛いことや難しいこともたくさん経験しました。
その上で、自身のビジネスパーソンとしての将来を考えた時に、「もっと経験の幅を広げたいな、自分が相対してきた企業の人事や、現場の担当者の気持ちや抱える課題を、自分自身が実際にその立場に立ってみることでもっとリアルに知りたい!」と思ったのです。
当時はまだ、異動に関する社内施策(※)が多くなかったので、その時のマネージャー(直属の上司)と部長(マネージャーの上司)に直談判しにいきました。
※「異動に関する社内施策」の一部をこちらの記事でご紹介しています ⇒ 会社のキャリア制度をダブル活用!大胆キャリアチェンジの裏側に迫る! |パーソルテンプスタッフ公式 (tempstaff.co.jp)
念願かなって異動をしたのですが、実は異動後もまた転機と捉えています。
「人事の仕事がしたい」と言ってポジションを用意してもらったのが、営業本部内の人事企画チームで、「人材育成」をキーワードに、「本部成長に貢献する」というのが私の新しいミッションでした。
希望して異動したのに、「やらされ感」にまみれる日々
念願かなったのだから、さぞかし活躍したと思いますよね?
それが全くの逆だったのです。
いつの間にか「異動すること」が自分の中でゴールになってしまっていて、「異動した先で何をやりたいのか」がぼんやりしてしまっていたんです。
結果、「これって何のための仕事なんだろう?」から始まり、ついには「やらされ感」「他責」にまみれた1年半くらいを過ごすことになってしまいました。自分の中ではこの期間を「闇堕ち期」と呼んでいます。
当時のマネージャーには、そんな状態のところから救い上げてもらい、大変感謝しています。なんでそんな状態なのか、自分でもうまく説明できなかった私の話を聞き、分解して組み立て直し、言語化することにとことん付き合ってくれました。
そんな面倒見の良い社員がたくさんいることや、最後まで決して見捨てないことが、パーソルテンプスタッフの素敵な文化だと思っています。
結果として、目の前の仕事(タスク)だけではなく、その先に何があるのか/誰がいるのかが全く見えていなかったこと、つまり自分の仕事が、企業や派遣スタッフの方々のためにどう貢献するものなのかを、捉えられていなかったことが元凶で、「やらされモード」になってしまっていることが理解でき、そこを根本から正すことで闇から抜け出すことができました。
「失敗」から考える「自分らしさ」
この闇堕ち期のことは、私の社会人経験の中でもトップの失敗経験になりました。
私は2019年にマネージャー昇進試験を受けているのですが、昇進試験の面接では、「自分らしさ」について語りました。
就活で苦労した経験や、闇堕ち期の失敗経験は、自分にとって唯一無二のものであり、この失敗をしたからこそ救える人がいたり、他にも同じように悩んでいる人がいるということに気づけたこと、だからこそ「そんな人たちを救えるはず、救いたい」という想いこそが「自分らしさ」 だと認識しています。
今、私は「採用」をミッションに仕事をしていますが、求職者の方々と接したり、会社のことを考えたりするにあたり、改めて失敗経験は何よりもその人ならではのものであり、その経験をしたことが、いつか誰かのためにすらなることを実感しつつあります。
おわりに
以上が、失敗からキャリアを拓いてきた私の11年間です。
「どんなに失敗をしても、それに向き合うことで、きっと自分らしく歩んでいくことができる」ということが、1番お伝えしたかったことです。
自身のキャリアや仕事、進路について考える時、失敗を転機に「自分ならでは」を見出してみてください。きっとそこにはあなたにしかない、貴重な"何か"があるはずです。
人によっては「失敗なんて忘れたいもの」と思うかもしれませんが、勇気を出して向き合い、そこから導き出された「あなたらしさ」を面接でお話しいただけることを楽しみにしています!