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わかるようでわからない…「人材派遣」をわかりやすく解説!

みなさん、こんにちは!
人事本部 新卒採用室の足立です。
 
採用の仕事をしていると「派遣って正社員やアルバイトと何が違うのですか?」と学生の皆さんから質問をいただくことが多くあります。
 
派遣といえば「単発のアルバイト」や「一時的な仕事」のような、長期的なはたらき方ではない仕事のイメージが強いと思いますが、実際に何が違うのかと言われると、よくわからない…

そんな方のために、約4年間派遣サービスの営業担当をしていた私から、「人材派遣とは何か?」を人材派遣ビジネスの仕組みと共にわかりやすくお伝えし、さらに顧客企業から実際にいただく相談内容や、求職者のニーズなどを交えながら「派遣市場のリアル」をお届けしたいと思います。


「人材派遣」とは?をわかりやすく解説!

人材派遣とは、労働者派遣法(労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律)によって、「派遣事業者が自己の雇用する労働者を、派遣先の指揮命令を受けて、この派遣先の労働に従事させることを業として行うこと」と定められています。つまり、はたらく人が「雇用契約を結ぶ会社」と「実際に仕事をする会社」が別であるということが特徴です。

「人材派遣」の仕組み


具体的な仕組みとしては、①派遣スタッフ(求職者)、②派遣先企業(派遣スタッフが実際にはたらく企業)、③パーソルテンプスタッフ(派遣元)の3者間で成り立つビジネス形態です。
雇用契約は、①派遣スタッフ(求職者)と③パーソルテンプスタッフ(派遣元)とで締結し、派遣スタッフの給与支払いや有給休暇の付与、社会保険加入なども、③パーソルテンプスタッフ(派遣元)が行います。
実際に行う業務指示は、②派遣先企業から①派遣スタッフに対し直接行います。
 
一方、正社員や契約社員・アルバイト・パートなどは、人材派遣とは異なり、②就業先企業が直接従業員と雇用契約を結び、給与の支払い、有給休暇の付与、社会保険、業務指示など雇用主が直接社員である労働者に対して行います。このような求職者と雇用主が1対1の関係である雇用形態を「直接雇用」ともいいます。
 
学生時代にアルバイトをされていた方の多くは、はたらく先と雇用契約を結ぶ「直接雇用」だったのではないでしょうか?

人材派遣の主なルール

人材派遣には、「労働者派遣法(以下、派遣法)」という法律があり、その中にはさまざまなルールがあります。
代表的なルールとして、「派遣法の3年ルール」というものが存在します。
派遣を利用する企業には、同じ組織の中で利用できる同一派遣スタッフの上限期間は3年までと定められています(個人単位の期間制限)。もう1つ、同じ事業所の中(複数組織が入っていることもある)において派遣スタッフを就業させることができる上限期間も3年までと定められています(事業所単位の期間制限)。
 
派遣先の企業は、この2つの期間制限の中で、派遣スタッフを活用する必要があり、特に個人単位の期間制限では3年を超えないように、派遣スタッフ自身のキャリア希望にあわせて、派遣先企業との直接雇用に変更するか、別の派遣先や別の組織への異動など就業先を変更する必要があります。
 
 
3年ルールがある理由は、派遣スタッフの雇用を安定させるためです。定期的なキャリアアップの機会創出や、スキルや希望に合った就業先ではたらけるように支援することで、派遣スタッフが安心して就業できるようにしています。
 
私たちは、さまざまな労働関連の法令やルールを守りながら、派遣スタッフ(求職者)と派遣先企業の両者のニーズに応えていく必要があります。

人材派遣を利用する「企業」側のリアル

では、世の中の企業はどんな時に人材派遣を利用するのでしょうか?
日々目まぐるしく「変化」をしている現代社会だからこそ、さまざまな理由で派遣活用の相談やご依頼をいただきます。
 
例えば、
(1)産育休者の代替
(2)社員退職に伴う欠員の補充
(3)新規部署や新規PJT立ち上げに伴う増員
(4)季節や繁忙時期の一時的な増員
などがあります。
 
上記は一例に過ぎませんが、日々さまざまな背景から企業は採用を検討します。
正社員の募集の場合、求人を出してから入社まで、最短でも1カ月~半年以上かかる事が多いですが、人材派遣の場合は、求人をいただいてから入社まで、最短で2、3日、長くても数週間で決定する事がほとんどです。
 
企業の採用においては、いつどこで欠員が発生し、採用を行うべきか読めないものであることから、急なご相談にもスピード感を持って対応し、お力になれた際には、担当の方から感謝の言葉をいただくことが多く、企業のお役に立てる「やりがい」はとても大きいです!

派遣としてはたらく「求職者」側のリアル

約130万人以上の登録スタッフを持つ当社ですが(2024年1月現在)、登録スタッフの方々は、どんな背景を持ち、どんなことを求めてはたらいているのでしょうか。
 
当社は、例えば、子育て中の方、扶養内ではたらきたい方、未経験の職種にチャレンジしたい方、趣味と両立しながらはたらきたい方など、さまざまな方が登録しています。
 
 
コロナ禍以降、サービス業など打撃を受けた業種ではたらいていた方々が、接客から事務職にチャレンジしたり、元々一般事務としてはたらいていた方が、経理職にチャレンジしたりと自身のキャリアについて考え、新たなスキルの獲得を目指す方が増加しました。
 
営業担当は、さまざまな背景を持つ登録スタッフの方々の状況や希望に合わせ、企業からいただいている派遣求人をご紹介し、はたらくための支援をしています。派遣受け入れ期間3年を迎えたり、もともとの契約期間を終了した後は、次の就業先をご紹介しています。このように、多くの方々と長期的なお付き合いができるのも私たちのやりがいでもあります。

個人個人が自分らしいキャリアを創り上げる時代

日々大きな変化が起こり続ける現代社会の中で、はたらくに関する一人ひとりの考え方は多様です。
「終身雇用制」が主流だった日本ですが、現代は、自分のキャリアを自らが創造し、スキルを磨き成長する、「個人重視」の考え方が増えてきています。
 
また、ワークライフバランスを重視し、仕事とともに、日常の生活を豊かなものにしたい、と考える人も増えています。
私たちが提供する人材派遣サービスは、さまざまな背景やニーズを持つ求職者の方や、課題を持つ企業の期待に応えられる柔軟なサービスだと考えています。

だからこそ私たちの存在価値がある!実例をご紹介!


私が担当していた、企業のヘルプデスク(サービスに対しトラブルがあった際に、電話やメールで対応を行う部署)で就業していた派遣スタッフの方で、契約満了の直前に持病が悪化し、仕事の継続が難しくなってしまったことがありました。

私から派遣先企業に、出社勤務からフル在宅勤務への変更と、メール対応専任にしていただくようご相談・提案をさせていただき、派遣先企業側も調整していただいた結果、契約期間の満了まで就業することができました。
 
契約終了当時、私は既に人事に異動していたのですが、その方から「あの時、足立さんが業務や勤務変更を企業に提案してくださったおかげで、3年間、契約満了まではたらくことができ、次の仕事もテンプスタッフで希望通りの仕事が見つかりました!ありがとうございます。」と温かいお言葉のメールをいただきました!

おわりに

いかがでしたでしょうか?

わかるようでわからない、「人材派遣」についてお伝えしました。
少しでもこの記事を通して、人材派遣への理解を深めていただけていたら幸いです!

今後もさまざまな求職者の方や派遣先企業への人材サービス提供を通じて、パーソルグループのグループビジョンである「はたらいて、笑おう。」の実現に向け、“はたらくWell-being” 創造カンパニーを目指し続けたいと思っております。
 

さまざまな派遣スタッフの声、派遣営業のリアルが見られるHP「ハッケン・テンプ」もぜひご覧ください♩



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