【Temp University】社内講師も学んで成長! 講師勉強会を初開催!
こんにちは!パーソルテンプスタッフ 人事本部/Temp University事務局の古田全人です。
本記事では、2024年3月11日(月)に実施した「Temp University(以下、TU)認定講師限定 勉強会」の模様をお伝えします!
(企業内大学Temp Universityとは?はこちらの記事をご覧ください)
記念すべき第1回の講師は株式会社Corelead 代表取締役 有冬典子さんをお招きし、大人の人材育成において外すことができない理論である「成人発達理論」について、社内講師と一緒に学びを深めました。勉強会開催に込めた想いと当日の雰囲気を少しでも感じていただければと思います!
社員が講師!?「TU認定講師」とは?
TUでは、これまでに開講した研修のほとんどを内製(=外部業者に依頼せず、社内で企画・開発・運営・登壇を行うこと)で提供してきました。そのうち約8割を社内講師(=人材開発が主業務ではない従業員の講師)が実施しました。開校から2年あまりで約50名の社内講師が誕生、今ではTUの推進において核となる、無くてはならない存在です。
そんな社内講師を、TUでは半期に一度開催する「認定式」の場で、「TU認定講師」として正式に認定しています。認定は講師力に応じて「ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナ」の4段階があり、本記事執筆時点では全員が「TU研修登壇回数1回以上」で認定されるブロンズの資格を保持しています。2024年度からは、シルバー以上の認定も開始予定です。このように、TUでは講師力を高め、認める制度を整えるなど、共に学びを推進する社内講師 をとても大切に思っています!
TUは講師も学ぶ!
勉強会誕生の背景
では、本記事のテーマ の「勉強会」はどのような背景で誕生したのでしょうか。私自身も講師を務めることがありますが、常に「講師も一人の学習者」と考えています。「講師」はその場での役割に過ぎず、場が変われば学びを得る側にもなりえます。
講師が教える力を高める、新しいインプットを得ることで、それを学ぶ・受け取る人たちのインプットの質も高まっていきます。反対に、講師がインプットを怠ると、そこから生まれる学びの質も下がってきてしまう…。私は「学ばない講師からは学びたくない」というのが本音で、ややお堅いですが「講師たるもの、誰よりも学ぶべし!」と肝に銘じて、受講者の前に立っています。
講師にも学ぶ「場」を
そんな想いのもと、講師に適した学び方・学ぶ中身をいろいろと考えました。学ぶ手段はいくらでもありますが、TUならでは、かつ、より効果的な方法を考えた時に、「意欲を持った講師同士を結び付け、講師同士で学び合うことでも良質な学びにつながるのではないか?」という着想に至りました。とは言え、学び方は人それぞれですので参加は希望制、TU研修同様、参加者の主体的意志に任せた形としました。このような着想から誕生した講師の学ぶ「場」、それが「TU認定講師限定 勉強会」です。
TU認定講師限定 勉強会、誕生!
勉強会のねらい
この勉強会は大きくは 「講師のパワーアップ」が目的ですが、もう一つはTU事務局からの「推進へのお礼」の意味合いもあります。「講師のパワーアップ」については、「講師として」だけではなく、主業務においても活かせるテーマを取り上げ、自身のはたらくレベルアップに活かしてもらうことをねらっています。
一方の「お礼」の観点は、主業務の傍らで協力してもらっているので、「できるだけ『リッチ』なプログラムにする」という企画方針に反映しています。講師はすでに学ぶ意欲が高いのでハードルは高いですが、その期待を超えられるような機会にできるよう、知恵をしぼって企画を練っています。
育成者の必須知識!「成人発達理論」
記念すべき第1回のテーマは「成人発達理論」を取り上げました。自身が人材育成担当として、また、マネジメントとして大人の人材育成に携わる中で不可欠と考えているテーマです。一方で、取り扱いが難しく、理解と実践に時間がかかる内容で、一人で学ぶよりも講師同士で一緒に学ぶほうが挫折せずに学び続けることができると考え、このテーマに決定しました。
※成人発達理論とは、(本当に大まかに言うと)「成人してからも知性や意識が発達する」という考え・理論で、「成人以降の知性発達理論」「成人以上の意識発達理論」と呼ばれることもあります。
講師には、株式会社Corelead 代表取締役 有冬典子さんをお招きしました。
コンテンツは「成人発達理論概論」と題し、さまざま様々な学者・実践家が研究する「成人発達理論」を横断的に捉える、「成人発達理論」の実践的応用の可能性と取り扱い上の注意点を理解することをゴールとしました。
講義資料をベースにしながら、事前課題の有冬さんの著書「リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス」の内容を織り交ぜていただくことで、理論を書籍の登場人物と重ねて理解することができ、よりイメージの湧く、大変有益な講義でした。
参加した講師からは、
・理論の説明を難しい言葉ではなく分かりやすい言葉、事例を使って解説してくださり、よく理解できた。
・新しい研究分野について聞ける機会はこれまであまりなかったので、とても面白かった。
・少人数でのディスカッションもあり、とても贅沢な勉強会だった。
などのポジティブな声をたくさんいただきました!
これからも講師同士で高め合う勉強会へ
企画者としては、今後もしばらく成人発達理論を扱っていこうかなと思っています。手抜き(笑)ではなく、「深遠な理論を、腰を据えて、時間をかけて、会社内で、みんなで学ぶ」、そんな学びのあり方・やり方が社会人になってから存在してもいいのではないか、むしろ深く実践的な学びにつながるのではないかと考えるからです。
いずれにしろ、今後も引き続き期待を超える勉強会は実施していきたいと思います!学ぶ側から教える側に一歩踏み出してもらった講師と共に学ぶ場ですので、どんどんマニアックに、かつ、企業の取り組みとして日々の実践に落とし込むスタンスを忘れずに進化させていきたいと思います。
Temp Universityでは、だれしも講師になるチャンスがあります。そして、今回の勉強会のように、「教える」でつながった社員同士がさらに「教え学び合う」ことでお互いを高めていく。まさに、私たちパーソルテンプスタッフが持つ「教え学び合う文化」がなせるわざだと自負しているところです。
今後もこの勉強会、ならびに、TUの活動について発信していきますので、お楽しみに!
(企業内大学TUの設立背景についてはこちらをご覧ください)